2018
10/30

先日、YKKジャパン社の設立記念の懇親会があり、代理店として出席してきました。
ご存じのようにYKK株式会社は創業80年を超える日本の大企業であり、
世界でも知らない人はいないといっても過言ではないかもしれません。
ファスナーと建材を作るメーカーとして歴史を歩んでこられてますが、常にリーダー的存在としてあり続けられるのは、その開発力と各国に拠点を持ち密着型で営業活動をしてきた努力の賜物だと確信します。
私が代表取締役になろうとする丁度その時にYKK株式会社は大きく方向を変えました。
メーカーの立場から直販を始めたのです。
ファスニングプロダクツ販売という名の会社に
これまでYKKで働いていた人間が営業マンとして活動を開始しました。
そうしたこともあり、当時は強く不安を覚え、
海外生産する日本のかばんメーカーの方と3国間貿易で現地のYKKさんと組んでビジネスにならないかと、
香港、深セン、上海、韓国を約2年で2回ずつ訪れ模索してみました。
しかしながら、海外に目を向けているうちに時代から遅れているのは我々の方で、
このままでは自分たちの会社は淘汰されてしまうと気づかされました。
逆にメイドインジャパンに特化した営業活動に専念せざるを得ないと、
自社加工設備の充実と、きめ細やかな対応を目標に今日まで鋭意努力してきたつもりです。
お客様の細かな希望や要求に出来るだけ答えていこうとするうちに今では少々の
特殊な加工依頼を平然とこなせていけるようにもなって参りました。
この先も日本でのモノづくりは決してなくならないと信じ、努力を続けて参ります。
そしておよそ20年前にアジアで夜遅くまでファスナーについて熱く語り、
呑み明かした人達がYKK株式会社やYKKジャパン社の重責を担われている現実に、
あの時行って良かったと思えることや、何よりも嬉しかったのはYKKジャパン社の懇親会の席で、その当時香港社の社長だったY氏と再会し、よく覚えていただいていたこと、近いうちに改めて語ろう!とお誘いいただいたことです。
会社の形が変わろうが、商品が変わって行こうが人の縁を大切に、
信頼関係を続けていきたいと思っています。
代表取締役 浮田昌宏